体質顔料(模様形成材)とは

  • 2021.12.10

こんにちは、生産部です。

今回は、体質顔料についてお話します。

聞き馴染みのない言葉ですよね、実は色んな分野、用途で使われていて、

身近な物だとファンデーションにも使われていたりするんですよ。

今回はその中でも調色時に使用が多い模様形成材についてです。

 

呼び方は形状により沢山ありまして、使用率の高い球状の物は骨材やビーズと呼んだり

レザーサテン調の調色によく使用します。

弊社では乾漆*と呼んだりします。

*乾漆とは乾燥させた漆を細かく砕いて粉状にした物で、伝わりやすさや昔の名残で今もこう呼んでいます。

他にはナイロンファイバーを使用した和紙調もありますね。

 

こちらの画像は球状の形成材を全消黒の塗料に混ぜて塗装した板です。

左が細かい30μmで右が中目の50μmです。

画像での違いはパッと見て分からないですよね、

実際触ると左はかなりサラサラしており触り心地は良いですし、

右は少し荒くなっているのでザラザラ感を感じます。

球状は他にも複数種類があり、見本板がありますので確認してみたい方は担当営業までお問い合わせください。

次は糸状の形成材です。

こちらは弊社で和紙と呼んでいる形成材を艶有黒で塗装したものです。

手触りとしては粗目でやすりの様な質感です。

大きい素地に塗装すると和紙を張ったように見えたりします。

粒度が大きいのでスプレーの口径が大きくないと詰まりが起きやすいので注意が必要です。

こちらは一種類しか取り扱いがありませんが手触り等外観の確認が出来ますので担当営業までお気軽にお問い合わせください。

 

どちらも混入すると光の反射が変化し指定の艶とは違う印象になりますので、

気になる方は艶相談をしてからご注文していただく方がいいかと思いますのでよろしくお願いします。